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西山スマイル介護職員や看護師の出会った、ちょっと感動するお話をお届けします。

2020.10.02寄り添う看護
看護師/N
 脳出血を繰り返す中で、嚥下機能の低下のため、経管栄養の状態で急性期病院から転院されてきたご利用者のお話です。
 ご家族からのご要望は、
『本人の状態が安定したら鼻に入った管をとってあげたい』
『口から栄養を摂ることで刺激を与えたい』
鼻の管を嫌がっていると思うので、どうにかして外せないかとのご相談でした。
 時々、ご自分で管を抜いてしまわれるのでお嫌なのは理解していたものの長期間食事をお口から摂取されていなかったため、様々なリスクが高く、外すかどうか悩みました。
 外せばご本人のストレスがなくなるメリットもありますが、誤嚥性の肺炎や状態の急変が起こりうるデメリットがあることをご家族に説明させていただき、まずは胃ろう造設をすることから始めました。
 胃ろうを造設後、口からの摂取をごく少量から始めました。様子を見ながら少しずつ進めたことで、現在は三度の食事を車いすに乗って食堂でとることができています。
 ご家族は食事時に面会にいらして、食事介助をお手伝いいただいています。
 お食事会のイベントにもご参加いただき、レストランのような雰囲気を楽しんでもらう
こともできました。
 ご家族から「ベッドでずっと寝ているときと表情が全然違う。やってよかった。」とおっしゃっていただいたときはとても嬉しかったです。
 長い療養生活のなかで、ご利用者とご家族に寄り添う看護をこれからも提供していきたいと思いました。

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